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世界の始まりへの旅 (1997)

幼い頃の思い出をたどる老映画監督と、亡き父の故郷をはじめて訪れる若い俳優の旅程を、ポルトガルの風景と歴史を織りまぜながら描く静かなロード・ムービー。 北ポルトガルの路上。走るバンの後部座席に、映画監督マノエル(マルチェロ・マストロヤンニ)と女優のジュディト(レオノール・シルヴェイラ)。前の座席にはポルトガル人俳優ドゥアルテ(ディオゴ・ドリア)と、ポルトガル人を父に持つフランス人俳優アフォンソ(ジャン=イヴ・ゴーチエ)。運転するのは寡黙な老人(マノエル・デ・オリヴェイラ)。4人は撮影の合間にマノエルが幼いころ親しんだ避暑地を訪れ、さらに北へ向かい、スペインとの国境の町カミーニャに着く。ポルトガルの歴史を織りまぜながらマノエルの幼年時代が語られてゆく。