アンフェア the special~ダブル・ミーニング 二重定義 (2011)
捜査一課特殊犯係に配属された望月陽(北乃きい)は、女子高生から行方不明の父親の捜索を依頼される。その直後、特殊犯係に男の声で「4人の男を誘拐した」という犯行声明の電話がかかってきた。人質の中には女子高生の父親も含まれており、犯人の要求は「今夜7時15分までに東京タワーを夏にしろ」という不可解なものだ。その頃、特殊犯係の管理官・山路哲夫(寺島進)は、理事官の小久保祐二(阿部サダヲ)らとともに、科捜研の研究員・元園部恭輔(山本耕史)によるプロファイリングの捜査導入についての講義を受けていた。望月は会議室に飛び込み、犯人の要求を伝えるが、小久保はいたずらだと一笑に付し、山路も気の無い返事をするばかり。一方、検視官の三上薫(加藤雅也)は、北海道へ転勤するはずの刑事・雪平夏見(篠原涼子)から、突如ロスへ行くという内容の電話を受けた直後、望月と出会う。望月から話を聞いた三上も、犯人の不可解な謎かけの真意を探ろうとするが、結局解決出来ぬまま無情にも指定した時刻は過ぎてしまう。翌朝「俺を無視した罰だ」という張り紙とともに箱詰めにされた男の死体が発見される。まもなく犯人から、望月あてに「俺を東京で一番有名にしろ」と2つ目の要求をする電話がかかってきた。小久保や山路の捜査方法にしびれを切らし、テレビ局に直談判し身を挺して応えようとする望月。そんな中、山路は望月の腕に何か印のような火傷の痕があることに気づく。それは望月の忌まわしい過去につながる傷痕だった・・・。