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生まれながらの悪女 (1950)

サンフランシスコに出てきた野心的な田舎娘が、複数の男を天秤にかけながら上流社会へと進出していく。ジョーン・フォンテインが持ち前の清楚な役柄から脱却してドライで打算的な悪女を演じる。ニコラス・レイの演出はユーモアと深刻さを同居させながら手際よく進行し、フィルム・ノワールとメロドラマが渾然一体となった不思議な魅力をもった作品に仕上げている。